あるいは霧氷でいっぱいの朝

うん、今日は完璧に冷え込んだ。
数日間続く低温、無風状態、そして何よりも大事な「休日の冷え込み」。これらが重なって、今日は最高の撮影日和になった。
今朝出会ったカメラマンはみなニッコニコで、揃って「いやあ、ようやく冷えましたねえ」と変態的な挨拶を交わしていたくらいだ。
が、しかし、
こういう日が危ない。

160117_2220

知らない人は知らないだろうし知っている人は知っていると思うが、厳寒期の朝の美しさってのはそれはそれは荘厳かつ凄まじいもので、例えて言えばもう俺んとこ目掛けて神様降りてきたんじゃね?というレベルの非現実的体験なのだ。
だからつい気分がハイになって、もうこんなに何百枚も傑作ばかり撮れたら、すごい写真家と間違われて後々困っちゃうかもね、なんてことを(本気で)思いながらシャッターを押しまくるのである。

で、帰ってきて現像してみると、あああああああ、なんでこんなアングルで撮るかなあ、なんでこんなもん前に入れて得意になるかなあ、なんでゴミまで律儀に入れてしまうかなあ、なんで、なんで。
毎度この繰り返しだ。

今日はかれこれ200枚以上は撮ったと思うが、上の写真を含めて使えそうなものは10枚以下。それも「傑作」っぽいものは皆無だった(いやこれはいつものこと)。
別にこれは自分を卑下しているわけではなくて、やっぱり風景写真ってのは「驚き」が無ければ単なる絵葉書で、絵葉書ならそれらしいものを上手に撮る人がわんさかいるから自分が撮る必要なんてサラサラ無いわけだ。
ただまあ自分の撮った写真であれば後で見た時に脳内補完できるから、自分の鑑賞用としても無意味だとは思っていない。
でも、写真を撮ってネット上にアップロードする以上はね、やっぱり他人様が驚くものを撮るつもりじゃないと、何のために公開しているのかわからなくなる。

ということで余計なことを書きすぎた。
今日撮った写真の中から何枚か、時系列で紹介する。

160117_2233

まずは千代田堰堤。
これはまだ東の空がほんの微かに明るくなるかならないかの時、要するに夜明け前に撮ったもの。
だいぶ良くなったとはいえK-5のAF性能では暗すぎて合焦しないので、LEDライトで照らしてAF補助光にしてみた(もちろん撮影時は消している)。
こういう用途で使う場合、光束を変えられるライトじゃないと遠くに光が届かないので注意。
30分くらい露光して星のラインを出した方が賑やかになっていいのかも。

160117_2285

これは朝日が昇り出した頃に撮ったもの。冬の朝日はオレンジというより真紅に近い色なので、霧氷が赤く染まる。

160117_2347

ここは千代田堰堤ではなく、ずっと帯広側に戻った札内川流域。
どこかで見た霧氷の写真がキレイだったので、構図を真似してみた(魚眼使用)。
ただ、ちょっと密度が薄い。
霧氷に舞い上がっていないで、もう少し足を使ってあちこち見て回るべきだった。

160117_2372

これで最後。
帯広側流域の白鳥と、朝の光。
8時過ぎになると朝日の色が抜け、青空が映えて霧氷が一番美しい時間帯になる。けれど、霧氷撮った写真よりこの川面撮った写真の方が出来が良かった。

まあ、色々思うことはあったけど、ようやく冬らしい冬に巡り会えたので満足したよ。
もう数回はこんな機会が欲しいところだね。