ポケットに999

999

五百円玉が1枚、百円玉が4枚、五十円玉が1枚、十円玉が4枚、五円玉が1枚、一円玉が4枚、しめて999円。
これをポケットにジャラジャラと突っ込むのが出勤前の習慣になった。

理由は、昼食代だ。
以前にも書いたとおり僕は今年から職場が異動になったのだが、昼食事情もちょっと変わってしまい、毎日コンビニで昼食を買うのが習慣になった。
昼食代なんて大抵は(というか例外なく)千円以下に収まるので、とりあえずは千円札1枚と、ポケットに小銭がある時は端数をそれで出せば済む。
レジの前でポケットを探って、小銭がある時はそれを使い、無い時は千円札を出し、たまには大きなお金を両替代わりに使う。
そんな感じで別に不自由なく過ごしていたのだが、ある日、ちょっとしたことに気がついてしまった。

お金が、ジワリジワリと増えるのだ。
いや正確に言うと、小銭が増える。
ポケットの中の小銭がいつの間にか増えてきて、帰宅して背広を脱ぐ時にとりあえず小銭を入れておく箱が、1ヶ月もしないうちにいっぱいになってしまうのだ。
じゃあいつも買い物で小銭を使えばいいだろうとポケットにたっぷり入れてしまうと、当然ながらポケット内で混じり合って取り出す時に数える手間がかかる。
それだけではなく、手間がかかった上に結局足りませんでした、みたいなカッコ悪い事態を往々にして招いてしまうのだ。

そこで僕は小さなアタマで考えた。
要するに、小銭で払うのは千円未満の部分だけだ。
だから、昼休みの1回しか買い物をしないなら、千円以上の小銭を持つ必要が無い。
そうなると、千円未満のどの金額にも対応できる小銭を最もコンパクトな形でポケットに収納する方法、つまり最初に書いた15枚の組み合わせが一番理にかなっている。

ということで、いつの間にか「ポケットに999円」が習慣になった。
もちろん帰ってきたら小銭は減っているので、チビチビと補充する必要があるが、消費税が導入されてからこっち、家の小銭入れは常に満杯状態なので、少しずつでも減ってゆく方が望ましい。

まあナナコやら何やらプリペイドカードのシステムに乗ってしまえばいいのだが、僕はああいう囲い込みカードは好きじゃないし、財布の中に小売屋のカードを入れてパンパンにするのも気に入らない。
もしセブンもローソンもファミリーマートも(北海道のセイコーマートも)同じプリペイドカードで支払いできるなら喜んで使うけどね、そうじゃないなら現金を使う。
現金でモタモタされると迷惑だというご意見もちらほら聞くご時世だが、迷惑だったらコンビニ側がカード専用レジを設ければいいだけで、現金決済を許しているということはつまりそういうことだ。

ま、いずれ家の小銭が枯渇するかもしれないが、それまでにもっと良い方法が見つからない限り、この「ポケットに999(円)」を続けることになると思う。

元の職場に戻れば、食堂でツケが効くからこんなことする必要も無くなるんだけど、まあこればかりは人事だからしょうがないね。